東上 佳祐さん(宇宙開発振興の語り部)


先端技術挑戦課 宇宙開発振興班 主査
大分県別府市出身 36才 電機メーカー勤務を経て、2016年に入庁し2020年より現部署へ。ガンダム好き。座右の銘は『吾唯足るを知る』

宇宙港開港と宇宙関連産業の振興

宇宙開発振興班では、大分空港の宇宙港化や衛星データの利活用など宇宙関連産業の振興に取り組んでいます。また2022 年2月~3月に別府市で開催予定の『第33 回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS) 』の準備なども行っております。

世界に広がる宇宙港誘致合戦

2020 年4 月にヴァージン・オービット社と大分県がパートナーシップを結び、大分空港を宇宙港として活用するための取組がスタートしました。これまで国内には、鹿児島県の種子島や内之浦等にJAXA のロケット打ち上げ施設がありましたが、他の拠点はありませんでした。しかし、宇宙市場の拡大を受けて、近年では北海道や和歌山県、沖縄県など国内の複数の場所で宇宙港整備に向けた取組が進んでいます。国内だけでなく世界中の様々な国で北米を中心に色んな国で誘致合戦が始まっています。

観光や産業振興の起爆剤に

ヴァージン・オービット社とはウェブ会議を中心にやり取りを継続的に実施しており、最速で2022 年の打ち上げを目指して取り組みを行っています。世界各国が宇宙産業に目を向け、民間企業の参入が進む中、アジア初の水平型宇宙港として大分空港を活用することは大きな注目の的になると思います。大分県民の皆さんからも「宇宙港が大分県の観光や産業振興の起爆剤になって欲しい」という、ご期待の声も多くいただくようになりました。みなさんのご期待に応えられるように力を尽くしていきたいと思います。

宇宙を身近に感じられることを目指して

2022年2月26日~27日にISTS開幕イベントとして一般の方々にも広く参加いただける『おおいたそらはく』を開催予定としています。JAXA現役宇宙飛行士の講演や、「映画の中に現れる宇宙」というテーマの座談会、バーチャル宇宙飛行士選抜試験体験など、宇宙に詳しい人も詳しくない人も、大人も子どもも楽しめるイベントの準備を進めていますので是非、大分県民の皆さんにもご参加いただければと思います。大分県民の皆さんにとって宇宙を身近に感じられる時代が目の前に迫っていますので、ぜひISTSや宇宙港を楽しみにしていただければと思います。

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